身長が低い人がオフィスチェアを選ぶ際に注意したいのは「調整できる座面の高さ」。座面が高く、床に足が着かない状態で着座してしまうと、本来、足で分散するはずの体の負担が腰や太ももに集中してしまい、腰痛や足のむくみの原因となってしまいます。もちろん、イスの高さだけではなく、机の高さも重要です。
体型に合う座面・机の高さの目安は↓で計算できます。
実際、以下のような定番オフィスチェアも、それぞれ「調整できる座面の高さ」が違う為、一番低く座面を調整した場合でも、身長が低い人には適さない場合があります。
チェア名称 | 最低座面高 | 適正身長 | |
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アーロンチェア(Aサイズ) | 40cm | 154cm~ | |
アーロンチェア(Bサイズ) | 41.5cm | 158cm~ | |
エルゴヒューマンPRO | 44cm | 170cm~ | |
バロン | 41.5cm | 158cm~ ※座メッシュの場合、メーカー公表の座面高は「43.7cm」だが、沈む分を考慮して、座クッションと同じ程度の高さ |
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エンボディチェア | 40.6cm | 155cm~ | |
コンテッサ | 42cm | 162cm~ | |
スピーナチェア | 44cm | 170cm~ | |
ミラチェア | 38cm | 146cm~ | |
リープチェア | 43cm | 166cm~ | |
カシコチェア | 39.5cm | 154cm~ | |
アイビートル | 39.5cm | 154cm~ |
定番のオフィスチェアの中では、「ミラチェア」の適正身長146cmが最も低いですが、座面を低く調整できるオフィスチェアは他にもあります。
「ジロフレックス33」は、座面が38cm(146cm~)まで下げられ、アーロンチェア・ミラチェアのように前傾姿勢が取りやすい「前傾チルト機能」も搭載されています。ただし、現在は生産中止品となっており、オークションなどの中古市場でしか流通していません。「ジロフレックス434」は、前傾チルト機能は搭載されていませんが、「座面が38cm」まで下げられます。ただし、こちらも生産中止品で、まだ流通はしていますが、ショップの在庫が無り次第、新品では購入できなくなりますので、できるだけ早めの購入を。
「キャストチェア」も座面が38cmまで下げられ、別売オプションの「フットレスト」を取り付けることで、さらに身長の低い方にも対応できます。
また、ヘッドレスト付きのオフィスチェアで、「リクライニングを深く倒して、リラックスした後傾姿勢を取りたい!」という方もいるかと思いますが、身長が160cm以下の方の場合、なかなか難しい問題です。身長が低いと、エルゴヒューマンやバロンチェアなどのヘッドレストは、高すぎて、後頭部の下にうまくフィットしにくいのです。
唯一、キャストチェアの「ヘッドレスト付きハイバック」なら、ヘッドレストを含めた全長が107cmと低いので、ご自分の座高を計測し、ヘッドレストの位置が合うか確認してみてください。ただし、リクライニングで倒せる角度は「20度」と、エルゴヒューマン(26度)・バロンチェア(23度)よりも少し浅めです。